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閉じる言葉の最初を繰り返す、引き延ばす、または詰まって声が出ないなどの症状です。
吃音は大きく以下の2つに分類されます。
6~8割が、発症して3年で自然に治ると言われています。
その間、家族や周囲の適切な関わりはお子さんの吃音の改善や発達全般にとって大切であるため、まず専門家への相談をお勧めします。
適切な関わりをしていても自然に治らない場合もあり、継続的な支援が必要です。 性差があり、男3~5:女1と男児に多くみられ、有病率は世界各国人口の1%といわれています。
神経原性吃音 | 脳血管障害、頭部外傷、中枢性神経系疾患、脳腫瘍、薬物等によって発症するもの。 治療の適応効果はないとされています。 |
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心因性吃音 | 心理社会的原因によって発症するもの。 治療の適応効果がある場合とない場合があります |
層が進むにつれて重症度が増すと考えます。吃音の症状の種類が増えて複雑になり、意思疎通に支障をきたす度合いが大きくなったり、悩みが深くなったりと、生活への支障が大きくなります。
吃音の症状 | 変動性(波) | ||
第1層 | ・音の繰り返し(連発) 例)ぼ、ぼ、ぼく ・語の繰り返し(連発) 例)から、から、からあげ ・音の引き延ばし(伸発) 例)ぼーくね |
一過性にどもる 変動が大きい |
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第2層 | ・音のつかえ(ブロック) 間があいて ぼ…く ・無意識な身体運動(随伴症状) |
慢性化 一時的な消失あり |
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第3層 | ・解除反応:ブロックしている状態から脱出するために行う ・助走:ブロックしないように目的の言葉の前に他の言葉を しゃべる ・延期:ブロックせずに話せるまで話を先延ばす ・意図的な語の置き換え |
慢性的 | |
第4層 | ・回避;発話や場面を避ける行動 ・解除反応、助走、延期、回避をさらに発展させる |
慢性的 |
(都筑澄夫「間接法による吃音訓練」三輪書店,p.11,2015より一部抜粋)
当院では、お子さんの吃音治療において、主にRASS環境調整法によるアプローチを行っております。
医師による診断と指示のもと、言語聴覚士が治療を担当します。
治療内容 |
まず、お子さんの吃音の症状や言語環境、養育環境などについて吃音質問紙を用いて詳しくお伺いします。一人一人に合わせた関わり方を設定し、ご家庭でも実践していただきます。 お子さんと養育者双方へのきめ細かなサポートを行い、安定した親子関係、お子さんの基本的感情・情動の安定を図り、吃音の改善を目指します。 |
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治療期間 | 1年以上~数年(個人差があります) |
環境調整法では吃音の完治を目指しますが、言語症状等の改善がみられない場合でも症状の進行を止めることも重要なねらいの一つです。
なにより大事なことは、吃音症状(言語症状)の増減が症状の重症度を表すのではないということです。
環境調整法では、お子さんが吃音症状、そして自分自身に、否定的な価値観を持っていない状態を目指しています。吃音を気にせずに、吃音のないお子さんと同じように様々な経験をし、積極的に人とかかわることが、人格形成の上で重要であると考えています。