舌下免疫療法の注意事項

舌下免疫療は誰でも何時でも実施できる治療ではありません。

舌下免疫療法を始めるにあたっての注意事項をご紹介します。

対象年齢

5歳以上のアイコン

舌下免疫療法は小児の方にも受けていただくことが可能です。

ただし、乳幼児など小さなお子さんの場合は薬を舌下に一定時間保持しておくことが難しく、服用後にしばらく運動を控える必要があることなどを考慮すると治療を効果的かつ円滑に進めることが難しいケースがあります。そこで当院では5歳以上を舌下免疫療法の目安とさせていただいております。

また、高齢者の方にも舌下免疫療法を受けていただくことは可能ですが効果が弱まってしまいます。65歳以上で舌下免疫療法を検討されている方は一度ご相談ください。

舌下免疫療法を受けることができない方

舌下免疫療法を受けるにあたって上記の年齢制限以外にも治療開始時に下記に該当する方は治療を受けていただくことができません。

  • β阻害薬を使用する方
  • 妊娠している方舌下免疫療法開始後、症状が安定している場合には妊娠しても治療は継続可能です。
  • 不安定な重症喘息を合併している方吸入治療などで安定している方は可能です
  • 全身的に重篤な疾患を有する方 悪性腫瘍/自己免疫疾患/免疫不全症/重症心疾患/慢性感染症
  • 全身ステロイド薬の連用や抗癌剤を使用する方
  • 急性感染症に罹患している方(発熱を伴う感冒etc)
  • 口腔内疾患を有する方(歯科治療中、口内炎等がある)
  • 毎日定期的に薬を服用出来ない方

開始時期

ダニの舌下免疫療法

ダニのイラスト

ダニの場合はいつからでも治療を開始することができます。

ご本人がスギ花粉症ではないと思っていても検査するとスギ花粉にアレルギー反応をお持ちだったというケースもあるため、治療前にアレルギー検査によって調べさせていただき、スギ花粉症の可能性がないと判断できた場合はいつからでも開始できます。

スギの舌下免疫療法

花粉のイラスト

スギの場合はスギ花粉の飛散が落ち着いた6月~12月までの期間中に治療を開始していただく必要があります。

なぜなら、花粉の飛散期に開始すると従来のアレルギー症状に加えて、治療によってもアレルギー症状を引き起こしてしまうからです。

副作用

舌下免疫療法を始めて現れる副作用として

  • 口の中の痒みを感じている女性 口の中の痒み、違和感、腫れ
  • 鼻水をティッシュでとる女性 くしゃみ、鼻水
  • 目の痒みにイライラしている男性 目の痒み
  • 耳の痒みを感じている女性 耳の痒み

などが挙げられます。

しかし治療開始1週間前から抗アレルギー剤を一時的に内服していただくことにより、ほとんどの副作用は見られないか軽減できます。
よって、治療開始から1ヶ月を過ぎると落ち着いてきます。

治療開始1か月間は週に1回の受診をお願いしているため、何か不安点などありましたらその診察時にご相談いただければと思います。
一部の副作用が長引く場合は、別途対応をさせていただくこともあります。

いけぶちクリニックにおける舌下免疫療法

耳鼻咽喉科いけぶちクリニックのビルの外観

いけぶちクリニックでは、向日市をはじめ、京都府全域よりお子様からお年寄りの方まで幅広い年齢層の患者さんに通っていただいており、様々な患者さんと共に舌下免疫療法の治療を進めております。舌下免疫療法を始めるにあたって開始直後の副作用やアナフィラキシーショック(重篤なアレルギー反応)などを心配される方も少なくありません。そこで当クリニックでは治療開始前後は特に念入りに患者さんの治療サポートを行い、安全かつ安心して治療を受けていただけいるようにしております。

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