アレルギー性鼻炎以外の鼻閉症状の症状・原因
アレルギー性鼻炎以外の鼻閉症状
鼻閉症状とは、鼻づまりの中でも、特にひどくなり日常生活に支障が出るほどの状態を指します。
鼻づまりがひどくなる鼻閉症状が出るには、アレルギー性の病気以外にも存在します。
鼻閉症状の症状と原因(アレルギー性のもの以外)
極度の鼻づまりはもちろん、それに伴い鼻の奥の方が痛くなったり口呼吸でしか呼吸が出来なくなったりします。
こうした症状の原因と考えられるものの1つは、鼻中隔弯曲症です。鼻の仕切りである鼻中隔が湾曲し、鼻がつまった状態になってしまう病気です。残念ながら、この場合手術でしか治せません。
鼻中隔は成人であればたいていの方が歪んでいます。しかし、鼻中隔弯曲症の人は、通常の人より歪みが大きい等で、鼻づまり・鼻血がでやすいなどの症状が現れている人です。改善するには、鼻中隔の骨(軟骨)を整えてやる必要があります。
また、鼻中隔弯曲症を放置しておくと睡眠時無呼吸症候群(SAS)になり、いびきや睡眠不足に悩まされることにもなります。
これらを解決できる手術には、①鼻中隔矯正術と②粘膜下下鼻甲介骨切術が挙げられます。
鼻中隔矯正術
鼻中隔矯正術について
鼻中隔矯正術は、歪んだ鼻中隔の中にある軟骨(骨)を抜き取り真っ直ぐな鼻中隔にすることで、
元の通りのよい鼻にしようという手術です。
通常の人の鼻中隔が歪んでいるのは構わないのですが、その歪みが過ぎると物理的な鼻の通りが悪くなります。
症状の悪化や慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)になるなど、様々な弊害が出てきます。これらを矯正するのが鼻中隔矯正術です。
ただし、鼻中隔矯正術を単独で施術することはほとんどなく、他の鼻の手術と一緒に行います。
手術の内容と流れ
鼻中隔の中にある軟骨(骨)を抜き出し、歪みを矯正します。
手術の流れは以下の通りです。
手術時間は30分~40分です。
アフターケア・手術後について
手術後は、安静にしてください。手術により鼻中隔の強度(支える力)が弱まっているため、鼻に強い衝撃を与えないよう気を付けてください。
また、手術の痕から菌が侵入するのを防ぐため、抗菌薬を服用していただきます。
手術や手術後の症状に不安がありましたら、遠慮なくご相談ください。
鼻中隔矯正術 Q&A
鼻中隔矯正術を受けてはいけない人はいますか?
骨や軟骨が成長中(おおむね15歳頃まで)の方は、この手術は受けることができません。
鼻中隔が歪んでいるというお話はしましたが、歪むのは成長とともに歪みます。子供のころは真っ直ぐなのです。
ですので、成長過程でこの手術を施してしまうと、顔面の形成に悪影響を及ぼす可能性があり、受けることができません。
当院は京都府向日市(最寄り駅は阪急京都線洛西口・JR京都線桂川駅)にて、
鼻中隔矯正術の日帰り手術を行っております。(※完全予約制)
内視鏡下下鼻甲介手術
内視鏡下下鼻甲介手術とは
下鼻甲介骨というは、鼻の両側の壁にある突起のことです。ここは鼻づまりに関与します。
この部位が腫れている場合、粘膜はそのままに、中の骨のみを取りだすことで下鼻甲介の大きさを小さくします。
その結果、鼻の通りが良くなります。
これが内視鏡下下鼻甲介手術です。
当院では、アレルギー性鼻炎の方だけでなく、アレルギー性鼻炎の症状がなく、鼻づまりだけが強い方にも行っております。
手術内容と流れ
この手術は、これまで触れてきました後鼻神経切断術や鼻中隔矯正術と同時に行うことが多いです。
組み合わせることにより、鼻の通り道を確保しやすくなるためです。
日帰り手術の流れは次の通りです。
手術時間は片側約30分です。
アフターケア・手術後について
手術後は、安静にしてください。
また、手術の痕から菌が侵入するのを防ぐため、抗菌薬を服用していただくこともあります。
手術や手術後の症状に不安がありましたら、遠慮なくご相談ください。
当院は京都府向日市(最寄り駅は阪急京都線洛西口・JR京都線桂川駅)にて、
内視鏡下下鼻甲介手術の日帰り手術を行っております。(※完全予約制)