CPAP(シーパップ)療法は「経鼻的持続陽圧呼吸療法」とも呼ばれ、寝ている時間に専用の装置を着用しておくことで鼻から空気を継続的に送り、睡眠時の無呼吸を防ぐ治療方法です。睡眠時無呼吸症候群の治療で、最もよく使われている治療方法でもあります。
CPAP療法を受けていただくにあたって、まず検査を受けていただき判断基準となる値を上回った場合に限り、保険適用として本治療を受けていただくことが可能です。
当院にご来院いただき医師の診察を受けていただきます。睡眠時無呼吸症候群の疑いがあると診断された場合、睡眠中の呼吸を測定する機器をご自宅にお持ち帰りいただきます(機器の使用方法は診察時に説明します)。
呼吸測定器をご自宅で就寝前に装着してください。検査終了後、解析を行い、次回の受診時に検査結果を説明させていただきます。本検査によって睡眠中の無呼吸の回数や程度、いびき、睡眠中の血中酸素飽和濃度などが分かります。
検査にて睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、呼吸装置(CPAP)の貸し出しをいたします。提携するCPAPの貸し出し会社がご自宅にお伺いするなどして、患者さんごとに微調整を行ってくれます。その上で、ご自宅で毎日CPAPを装着して睡眠をとっていただきます。
呼吸装置(シーパップ)を装着して眠ると、呼吸が楽になるため、睡眠がとれ、昼間の眠気も無くなり、日常生活の活動力も高まります。状態確認のため、毎月一度の受診が必要になります。医療機関を通すことでCPAP治療は保険適応で受診することができます。
CPAP療法は根本治療ではないため、治療を継続していただくことで効果を継続して実感していただけます。
CPAP療法を続ける上で困ったことなどがあれば、定期受診時に医師に相談していただくことでより快適に治療を継続していただくことが可能です。
息を吐くときにも空気が送られてきて上手く呼吸が出来ないケースです。
この場合、装置から空気が送られるタイミングを調整することで呼吸のタイミングと合わせて呼吸をしやすくすることが出来ます。
送られてきた空気を飲み込んでしまうことでお腹に空気が溜まり、お腹が張ったりおならが出やすくなったりすることがあります。
この場合は装置の空気圧を調整することで改善する場合があります。
マスクを強く締め付けすぎている、マスクの形が合っていないなどの原因が考えられます。
マスクが合っていないと、マスクと顔の間から空気が漏れて目や口が乾燥するなどの問題も起こりえます。
マスクのフィッティング調整や時には別タイプのマスクへの交換等で改善を図ります。
CPAP療法を実施すると、治療を開始した日から「いびきの改善」や「日中の眠気の軽減」など効果を実感される方が多いです。また、重度の睡眠時無呼吸症候群の患者さんに関しては、CPAP療法を受けたことで寿命が長くなることも研究成果として上がっています。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
いけぶちクリニックは、JR桂川駅や阪急洛西口駅のどちらからもアクセスも良好な上、WEB予約も実施しているため受診していただきやすい環境が整っております。京都や大阪でCPAP療法をご検討されている方は、どうぞご来院ください。